@article{oai:shiraume.repo.nii.ac.jp:00000933, author = {荻野, 七重 and 斉藤, 勇 and オギノ, ナナエ and サイトウ, イサム and OGINO, Nanae and SAITO, Isamu}, journal = {白梅学園短期大学紀要}, month = {}, note = {P(論文), 1.性格特性と欲求強度との関連について YGの12性格特性全般と54欲求全般とをトータルに概観すると次の3つの特徴が指摘できよう。(1)抑うつ性・劣等感・神経質比格特性において,回避,安心,拒否,孤立等の対人的にネガティブな欲求がより高い。(2)非協調的・攻撃的性格特性において,優越,攻撃,権力等の対人的スーペリオリーな欲求がより高い。(3)支配性・社会的外向性格特性において回避,安心,孤立等の対人的にネガティブな欲求がより低い。これは(1)の劣等感・神経質性格特性と対照をなしている。2.性格特性と行動傾向強度との関連について YGの12性格特性全般と54欲求全般とをトータルに概観すると抑うつ性,劣等感,神経質,活動的,支配性,社会的外向性格の6性格特性において,欲求全般の広い範囲に渡ってその行動傾向に差があることが示された。さらにこれらが,抑うつ性・劣等感・神経質性格特性対,活動的・支配性・社会的外向性格特性の二つのグループに別れ,対照的特徴を出していることが指摘できよう。(1)抑うつ性・劣等感・神経質性格特性においては回避,譲歩,安心,孤立等の対人的にネガティブな欲求がより高く,他の権力,愛情,自由,達成,主張,感性,援助,親和等の社会的,対人的にポヂティブな欲求が全体にわたってより低いことが示されている。(2)活動的・支配的・社会的外向性格特性においては劣等感性格とは対照的に,優越,権力,愛情,自由,達成,主張,感性,援助,承認,親和等の社会的,対人的にポジティブな行動傾向がより高くなっている。3.性格特性と欲求-行動間のギャップとの関連について YGの性格特性全般と54の欲求-行動間のギャップとをトータルに概観すると劣等感・神経質・非協調的性格特性群と活動的・支配性・社会的外向性格特性群の二つつのグループが,ギャップ間の差が欲求全般にわたっており,これら二つつのグループは対照的傾向を示していることが指摘できよう。(1)劣等感・神経質・非協調的性格特性においては,諸欲求のほぼ全般にわたりギャップが大きく,欲求と行動の間に差があることが示されている。つまりこれらの性格特性者は欲求があれども実行せず(あるいはできず)という心理状態が多いということが示唆される。(2)一方対照的に,活動的・支配性・社会的外向性格特性においては諸欲求全般に渡り,欲求と行動のギャップが小さいことが示されいる。このことはこれらの性格特性者は欲求をスムーズに実行に移すタイプということが示唆される。}, pages = {81--101}, title = {社会的・心理的欲求と性格特性との関係 : YG性格検査の性格特性と欲求・行動・欲求-行動間ギャップの関係について(人文・社会科学篇)}, volume = {32}, year = {1996} }